おおさか識字・日本語センター

夜間中学に関かんする動うごき(2015.7センタ―ニュースより)


*経過などについては、全国夜間中学校研究会のHPで詳しく紹介されています

ここ数年で、夜間中学校を取り巻く環境が大きく変化しています。長年にわたる「基本的人権としての学ぶ権利を保障しよう」との取り組みが、いよいよ立法化されようとしています。ごく簡単に経過を紹介します。

2012年
「義務教育等学習機会充実に向けた超党派参加・国会院内の集い」国会議員を含む約170名の参加
2013年
「議員立法成立に向けた超党派参加・国会院内シンポジウム」
2014 年
4月 超党派による「夜間中学等義務教育拡充議員連盟」が発足
5月 衆議院文部科学委員会で下村文部科学大臣「各都道府県に 1 校以上の夜間中学の設置が必要」と答弁
7月 政府の教育再生実行会議「夜間中学について設置を促進するよう」提言
9月 文部科学省が夜間学級等に関する実態調査
2015年
5月「超党派のフリースクール議員連盟・夜間中学等義務教育拡充議員連盟」の合同総会具体的な法案の内容を詰めていく各党代表による立法チームを設置することが決まる
6月「今国会での義務教育未修了者のための法成立を期す国会院内の集い」が開催

<文部科学省が夜間学級等に関する実態調査>
夜間学級に対する支援や設置促進に向けた施策の検討のため、夜間学級の設置ニーズ・学習指導の実態など、文部科学省として初めて夜間学級等に関する詳細な全国実態調査を行い、結果は2015年5月に発表されました。

概要(抜粋)
・夜間中学の設置 8都府県に31校 生徒数 約1849人
・夜間中学の設置促進等に関する要望のあるのは、14県
・夜間中学の設置に関して国の動向を踏まえ検討するとしたのは、420市区町村(全市区町村の24%)
・自主夜間中学、識字講座等の生徒数、約 7400人

<文部科学省の予算化 平成27年度>
・事業の主旨

「現在設置されている中学校夜間学級の教育実践の更なる高度化を図るとともに、少なくとも各都道府県に一つは夜間学級が設置されることを目指し、未設置の道県における夜間学級の設置促進を図る」
・予算規模 10百万円
・内容
①学習指導、生徒指導の在り方などについての委託研究 継続
②夜間学級設置にあたっての課題やその解消等に関する委託研究 新規
③夜間学級の広報強化 新規

<多様な教育機会確保法(仮称)案(座長試案)の発表>
「超党派のフリースクール議員連盟・夜間中学等義務教育拡充議員連盟」合同総会(5月27日)で座長から法律の試案が発表されました。今後はこの試案をもとに立法チームで具体化されていくと思われます。試案では、目的を「多様な教育機会確保のための施策を総合的に推進すること」とし、「学校以外の場で学習する子供の教育の機会の提供」、「学齢超過した後に就学を希望する者の教育の機会の提供」についてそれぞれ書かれています。

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法律の座長試案はマスコミでは、「子どもが学校以外で学べることを認める法案ができる」など、特にフリースクールについて取り上げていました。これについても既に様々な懸念も出されています。私どもとしても全都道府県に夜中が設置される方向性を評価すると同時に、これからの夜中の教育実践がどうなるのか、識字・日本語教室との関わりがどうなるのか、注視していかなければならないと思います。

(文責:センタ―事務局長 古川)

 

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